部分毎に異なるプロファイルを適用する
プロファイルについて
AviUtlでは、
インターレース解除,各種フィルタなど一連の設定内容に名前を付けて保存しておく事ができます。
これをプロファイルと呼んでいます。
MPEG2→AVI(WMV9)変換のページでは、実写ドラマ用プロファイル,アニメ用プロファイルなどを作成し、エンコードする番組によって、異なるプロファイルを用いる利用法にのみ触れました。
ここではもう少し細かくして、
一つの番組の中で部分毎に異なるプロファイルを適用する方法
について述べたいと思います。
どの様な時に有効なのか?
例えば、
オープニング → 本編 → エンディング → 次回予告
という構成の番組があるとします。
このうち、「エンディングの部分のみノイズが気になる」という事があったりすると思います。
その時、番組全体に強力にノイズ除去フィルタをかけると、
エンディングのノイズが気にならなくなるかわりに、
その他の部分では、小さい文字が潰れたり全体的にボヤけたりしてしまう事があります。
この様な時、シーン毎に異なるプロファイルを適用する方法が有効です。
具体的には、以下の様にする方法を述べます。
-
オープニング,本編,次回予告・・・
-
プロファイルA (ノイズ除去を普通に設定したプロファイル)を適用
-
エンディング・・・
-
プロファイルB (ノイズ除去を強力に設定したプロファイル)を適用
プロファイルの作成
- メニューバーから、プロファイルをクリックする。
- 一番下のプロファイルの編集を選択する。
- 新しいプロファイルを作るをクリックする。
- プロファイルの名前を入力する画面が現れる。
- プロファイルAと入力して、Enterキーを押す。
- インターレース解除やフィルタなど一連の設定を、通常のドラマ向けに設定する。
- メニューバーから、プロファイルをクリックする。
- 一番下のプロファイルの編集を選択する。
- 新しいプロファイルを作るをクリックする。
- プロファイルの名前を入力する画面が現れる。
- プロファイルBと入力して、Enterキーを押す。
- メニューバーから設定をクリックする。
- ノイズ除去フィルタの設定をクリックする。
- 強力に設定する。(例えば、下記の様な具合に設定する。)
- 強さ : 256
- 範囲 : 2
- しきい : 128
プロファイルの適用
- エンディングの最初のフレームで、|←ボタン(または[キー)を押す。
- エンディングの最後のフレームで、→|ボタン(または]キー)を押す。
(これで、エンディング部分が選択された状態になる。)
- メニューバーから、プロファイルをクリックする。
- プロファイルBをクリックする。
(エンディング部分にプロファイルBが設定される。)
- メニューバーから、編集をクリックする。
- 選択範囲を新しいプロファイルにするをクリックする。
(エンディング部分のプロファイルがその他の部分とは、別扱いになる。)
- 一番最初のフレームで、|←ボタン(または[キー)を押す。
- 一番最後のフレームで、→|ボタン(または]キー)を押す。
(これで、番組全体が選択された状態になる。)
- メニューバーから、プロファイルをクリックする。
- プロファイルAをクリックする。
(エンディング部分以外にプロファイルAが設定される。)
※『選択範囲を新しいプロファイルにする』について
『選択範囲を新しいプロファイルにする』をクリックすると、
その時点で、エンディングの部分のプロファイルは、他の部分とは別扱い(独立した状態)になり、
その後、全体を選択してプロファイルを指定しても、その影響を受けません。
6.『選択範囲を新しいプロファイルにする』をクリック
8.番組全体を選択
10.プロファイルAをクリック
オープニング,本編,次回予告にはプロファイルAが適用されるが、
エンディング部分は影響を受けない
おわりに
ここで示した例では、一部分のみ別のプロファイルにしているだけですが、
例えば、
オープニングのタイトルが表示されるシーンはプロファイル1、
エンディングはプロファイル2、
その他の部分は、プロファイル3、
という具合に、
細かく、シーン毎に異なるプロファイルを適用する、という事も可能です。